スチのり

カキノミファームアーキテクツ
Kakinomifarm architects




6月22日
建築模型を作るときに、普段の生活では使わない
道具を使うことが多い。
金属製の物差しや、鋭角のカッター、発砲スチロールを
切断するときに使う、ヒートカッターなど。
材料も、スチレンボードやバルサ材、外構の植栽には、
かすみ草などのドライフラワーを使ったりと、多種多様。
そして、そんな部材同士をくっつける接着剤もいろいろ。
霧状のスプレーのりは、材料に型紙を仮貼りする時や、
薄いものを張り合わせるときに使う。
液状の木工用ボンド、カネダイン、スチのりなどは
それぞれ特性が違えど、建築模型に置ける主な使用方法は
ほぼ同じ。スチレンボードや木材同士を
くっつける時に使用する。
ちなみに、液状のりのどれを主に使うかはひとそれぞれ。
選ぶ基準は使う人の経験や、
好みによるところが大きいように思う。
ちなみに事務所では、比較的粘度が低く、貼り直しがきく
スチのりを使うことが多い。















とうや














6月04日
現場確認の帰りに、じゃがいも堀りをお手伝い。
やさしく手で土を掘っていくと、
土の中からじゃがいもが顔を出す。
とても薄い皮が鮮度と瑞々しさを伝える。
畑にはたくさんの虫たち。土が動かされ、
いきないり飛び込んできた日光に
あちこちへ逃げ回っていた。
歳をとるごとに苦手になっていた虫も、畑で会うと、
不思議と普段よりも苦手意識はなくなる。
というよりも、愛おしくさえ思えてくる不思議。
じゃがいも畑の横では、小さな苗が田植えのときを待っている。















クリップボード


6月03日
現場調査で、寸法を測ったり写真を撮ったりする。
カメラやクリップボード、鉛筆、消しゴム、スケール、
とにかく手が塞がる。
図面を挟んでいるクリップボードを置いては持ち、
置いては持ち。
それがとてもストレスだったので、
色々とパーツを買い揃え、
クリップボードを首から下げられるようにした。
クリップボードに開けた穴はハトメ加工をして補強。
ハトメパンチは穴を開けるものの厚みに対して
穴の大きさが決まっていたので、
想定していた穴よりも大きくなってしまったが、
上々の仕上がりに満足して、
さっそく現場で使いはじめると、
紐の長さ調整の為難さや、カメラの紐と
クリップボードの紐がからまること、
やはりペンもぶら下げられるようにした方がいいこと、
色々と改良した方がいい部分がでてきた。
使い勝手を考えてつくっても、
実際に使ってみると想像をはるかに上回る色々が出てくる。
まだまだだなと思うと同時に、
使いながら調整していくことの大切さを感じた。
そうして段々とよいものになっていく。















麦畑




















5月14日
群馬県館林市にて。
あまりの美しさに車を降りて撮影。
その者蒼き衣を纏いて金色の野に降り立つべし。
ナウシカのあのシーンはこんな風景から生まれたのかな。
ふっさふさの麦畑。大地の恵み。















川崎の店舗











5月14日
川崎の店舗(計画)
カフェのような空間と広がりをつくって欲しいというご要望。
お店はビルの3Fで、外からは天井面しか見えないような場所。
そこで、天井を設計対象とすることにし、低かった既存天井を撤去、
木製ルーバーを菱形状に組んで設置する提案に。
ルーバーは、室内の奥から窓側へむけて、徐々に間隔を広げ、
編み目を大きくしています。
閉じた雰囲気から、開放的な雰囲気へ、
室内に色々な場所ができるようにグラデーションを生むことと、
パースペクティブが強調されることにより、奥行き感が増し、
広がりが生まれることを意図しています。
木製ルーバーの下の空間は、
少し、葡萄棚下の空間のようにも感じられて、
ワインバーでもよさそうな雰囲気。















鉢


















5月6日
コールテン鋼でできた鉢を見た。
いいなと思ってみていたけれど、
なんとなく、鉄分が土に溶け出して、
酸性土になったりしては、植物によくなさそうだなと。
そういえば、母親が、ツツジは酸性土を好むという話をしていたな。
酸性土をつくってくれる鉢は、
植物によっては、やさしい鉢になるかもしれない。















ネギ













4月25日
現場調査のついでに、植え付け前のネギ苗の仕分けをお手伝い。
成長の具合ごとに4つのグループに分けました。
鼻に刺さるようなネギの匂いは、小さな苗でも一丁前です。
葉を見るより、根元のふくらみを見ることで、
選別するスピードは、大幅アップ。
1番小さな苗のグループの中のいくつかを、
プランターで育ててみようと思います。
ネギの白いところが好きな場合は、土の中で育ってある部分なので、
深いプランターかネギのまわりに
土を盛らなくてはいけないそうです。
緑の部分が好きな場合は、切っても切っても
伸びてくるのそうなので、何度も収獲できるようです。















模型





4月18日
店舗内装模型を製作中です。
住宅の模型であれば、椅子は10脚程度あれば、
足りるので何も工夫せず作っていましたが、今回は40脚。
さすがに、いつものように作るには気が遠くなりそうな作業量でした。
問題は椅子の脚です。
普段は、1/50の模型の椅子なので、
0.5mmのプラスチックの棒を1本ずつ座面の裏に
接着していたのですが、だいたいの場合、
脚はあっちむいたりこっちむいたり、
まっすぐ接着しようと神経を使う割に、
なかなかきれいにできません。
そこで、2本を先に接着し、横に倒しておいて、
脚の位置を調整し、乾くまで待つ。
乾いたら、もう2本を接着し、横に倒しておいて、乾くまで待つ。
1本づつ一気に接着していたときよりはるかに、
よい出来になりました。
大量だったことで、作り方が進化。
少量だから気付かないけれど、こういう工夫不足は
他にもたくさんありそうです。
塵も積もれば山となる。















デッキ













4月8日
山の庭につくるデッキの変更案を模型で検討しています。
木製の帯が、手すりになり、ベンチになり、
テーブルになります。
広い山の中に、少し小さな場所をつくり、
草花の背景になり、栽植のためのガイドになります。
という意図でつくった模型。
模型をつくるとたくさんのことが分かります。
かたちからコンセプトが導かれることも。
模型での発見から、新展開がみえてきました。
山を歩きながら、どんな植栽をしていくのかを
聴きながら、山の勾配や歩き方、
景色を確認しながら、設計を進めていきます。















深川番所






4月1日
深川番所へ、ピアニストで詩人の木村裕さんの個展を
観に行ってきました。
民家の二階を階層したギャラリーは、真っ白な壁と、年季の入った梁や
天井のコントラストが美しく、とてもよい雰囲気でした。
ギャラリー内は、音楽作品が流れ、絵画と詩が展示してありました。
音楽と絵画が一緒にある空間、よくよく考えるとなかなかない。
アーティストトークで、作品のイメージについて
「すれ違いながら 一緒にいる」という話がりました。
ギャラリー内に漂う独特の、うまく言葉にできなかった雰囲気は、
音楽と絵画にその距離感がでているものなのだなと、
とてもしっくりきました。アーティストトークは、
作家の方や装丁家の方、同業の方が参加されて、
みなさんそれぞれの感想や木村さんへの質問で、
とりわけ木村さんの大解剖といった感じに。
おもしろい話がたくさん聞けました。
アーティストトークで、学芸員の方が木村さんの
音楽との比較で用意してくれていたジョン・ケージの曲。
淡々と進む、客観的な日常のようを思わせる音が、
少し永遠を思わせて、新鮮でした。















DVD

3月23日
友人の誕生祝いに、学生時代の写真でムービーを作りました。
大学時代は、丁度デジタルカメラが主流になり始めた頃で、
かなりたくさんのデータが出てきました。
たぶん、初めてのデジタルカメラが嬉しくて
たくさん撮っていたのだと思います。
数々の写真や動画に、こんなに色々やっていたなんだ、
そしてこんなにも忘れているのだな、と驚きました。
忘れたというよりは、記憶の奥の方にいってしまっているという
感じかもしませんが。
大学を卒業してから、今日までの写真なんて学生時代に比べたら、
ほぼ無く、 きっと写真だけ並べてみたら一気におばさんです。
仕事場からの風景とか仕事姿とか、
あたりまえすぎてすっかり日常になってしまっているけれど、
それが日常でなくなった頃、
写真を見て思い出話なんてできたら楽しそう。
もう少し写真や動画を撮っておこうと思いました。




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