足場板

カキノミファームアーキテクツ
Kakinomifarm architects















5月9日「ホンカワ」
工事中の店舗の床仕上げとして使う足場板。
リユースなので、塗装や汚れが残っている。
端部はボロボロだったので、
切り落として張ることに。
ほんの少し手を加えるだけで、
表情が整い印象が全く変わる。
傷も汚れもいい風合。















茶の湯






4月29日「ズレノビ」
栃木県、足利市の蕎麦屋の10周年記念イベントにて、
お茶を点ててもらう機会があった。
観るのも初めてだが興味は前々からあったので、お茶とは
どのようなものかと思い、頂くことに。
茶の湯と言えば作法が難しく、
なかなか敷居が高いイメージですが、
今回は、蕎麦屋の一角に簡易的な炉を置き、
そこで茶人に点ててもらうという
いわば体験お茶会のようなもの。
かたわらの机に椅子が並べられていて、
先頭の人が頂いたら退き、
後の人たちが一席づつ詰めて座りなおすという、
外食店の順番待ちのようなかたちで
進められていました。頂いたお茶の味よりも、
末席に座り、一席づつ詰めて座りなおしていく
なじみ深い行動に、初めてお茶を頂くことや、
その凛とした場の空気感によって少しの緊張を覚え、
徐々に背筋が伸びていくいつもとは違う自分の様が、
とてもおかしく感じたことの方が記憶に残りました。















ねこやなぎ
















2月21日「フサトケ」
この時期、実家の庭では、
大好きな猫柳の蕾が目の前の春を知らせてくれる。
写真は赤芽猫柳。
ふさふさと毛にくるまれて、
なんとも言えないかわいらしさ。
光を受けてきらきらと輝く銀色の柔らかな毛。
かわいいというのは、ふさふさの毛に包まれていること
なのかと思った。
お隣の銀芽猫柳の蕾も間もなくふさふさの蕾が顔を出す。















蚤の市













1月1日「20141123」
クリニャンクールの蚤の市。
食器、家具、衣料品、雑貨などなど、とにかく
たくさんのお店がひしめき合ったいた。

この写真は、ビーズなどを売っているお店の
店先のワゴン。
これから何かになるための
材料の状態の石やビーズに、心踊る。

まだ見ぬかたちへのワクワク感。
想像力とワクワクを大切に、
2015年も、ものづくりを楽しみたい。















ラトゥーレット








12月25日「20141118」
旅行会社の方の努力と運も味方して、
ル・コルビジェが設計した修道院
ラ・トゥーレットに宿泊することができた。

建物内に一歩入ると、暖房の効い室内に少し驚いた。
宿泊した部屋は、ユニテ・ダビタシオンの
一人部屋とほぼ同じ構成で、
細長い部屋に、入口から洗面台、間仕切り収納、
ベッドと机、テーブルのあるバルコニー。
小さいけれど十分に快適だった。
トイレとシャワーは共同で、シャワーブースは、
とてもコンパクトなつくり。着替えに苦労したり、
シャワーの水温が安定せず、少し寒い思いもしたが、
これもまたよい体験となった。

早朝、霧と静けさに包まれた、禁欲的で、力強い姿が
とても印象に残った。















ゴルド







12月17日「20141116」
セナンク修道院へ向かう途中に出会った、
鷹の巣村と呼ばれるゴルドの街。
岩肌と建物、地形と街が一体化している。
空との対比は圧巻だった。

この旅で、フランスの田舎をたくさん移動した。
その土地独自の街並を築いている村はやはり美しい。
その美しさに誘われてたくさんの人たちが訪れている。

でも、美しいと感じると同時に、
少しだけ閉塞感のようなものも感じた。
そして、日本の建築はおもしろいなとも思った。

日本の田舎へ行くと、都会と同じような建物が建って
いることに違和感を感じる。
田舎が、独自の暮らしや風景といった強度をもつことで、
豊かさや価値が生まれる。
こうして書くだけは簡単だけれど。















ユニテ





12月11日「20141115」
マルセイユにあるル・コルビジェが設計した
集合住宅ユニテ・ダビタシオンに宿泊。
肉塊のような、生命感を感じるコンクリートが
印象的だった。
分厚く荒々しいコンクリートの打放し。
当時の、理想の都市を実現していこうとする
溢れんばかりのエネルギーを感じた気がした。
1952年に完成し、現在、一部はホテルになっているが、
住戸は満室だそう。
住人の方に案内して頂いた住戸内には、
現在は使われていないそうだが、
住戸内のキッチンの戸棚の一部は、
宅配されたものをそのまま片付けられるように、
外の宅配ボックスと繋がっている。
その他にも、赤ちゃんのおむつを交換する台が設えて
あったりと、建物全体の構成はもちろん、
細部に至るまで、理想の都市へ向けた
新しい生活が示されていた。
朝食で出たパンは、この旅で食べたパンの中で
一番のおいしさだった。















オリーブ
















12月1日「20141114」
ル・コルビジェとロマネスクを巡る10日間のフランスの
旅へ出かけた。
バスで3000kmを移動しながら建築とアートと美しい村
を訪ねた。
最初に驚いたことは、植物が大きかったこと。
お化けのようだった。
オリーブもこんなに大きい。
南仏の温暖気候や豊醸な大地、長い間ずっと街並が
変わっていないことを教えてくれているようだった。















リフォーム


















11月12日「クラカワ」
小さなリフォーム。
住宅の中の一部を変える。
一部の役割が変わると、
その他の役割にも影響がでてきて、全体が変わる。
そうして、暮らしの循環みたいなものが
少し変わって、前よりも愉しみが増えたり、
暮らしの幅がひろがったりするとよいなと思う。















ヒンメリ













11月05日「アマカル」
ワークショップではじめてのヒンメリ作り。
ヒンメリは麦藁と糸でできたフィンランドの
モビールで、豊作を祈り、クリスマスを祝う装飾。
基本型は正八面体で、多面体を組合て様々な形を
作ることができる。
木綿の糸でつくれば、土にも換える。
麦藁は表面がキラキラとしてきれいで、
驚くほどに軽く、フワフワと空気に揺れる。
日常には無いあまりの軽さに、なかなかほどよい
力加減が掴めず、うまくできなかった。
でも、もっと大きいものも作ってみたいので、
まずは、麦藁を調達しよう。















スタディ

















10月28日 「チョッチ」
かたちを決めるために、スタディをする。
頭の中のかたちやスケッチの中のかたちが、
立体としてうまくいっているか確認する。
これだったらこっちの方がいいとか、
少しこうしようとか、そこから全然違うかたち
になったりとか。
あーでもない、こーでもないと手を動かしながら、
意図とかたちを、ちょっとずつ近づけていく。















おおきな 木




















10月22日 「ソウアタ」
雨降りの平日にも関わらず、北斎展は大混雑。
少しでも雨をよけたいと思い木の下を歩くと、
想像しているよりずっと雨があたらない。
本当に思っているよりあたらなくて、
なんだか楽しくなる。















サイタマ ミノムシ


















10月01日 「サイタマ ミノムシ」
7月13日「旅する小さな家」というコンペの公開審査を経て、
カキノミファームアーキテクツが特別賞を頂きました。

今回のコンペでは最優秀賞を獲得した作品が、
実際に別所沼公園内、ヒヤシンスハウスの横に設置された後、
埼玉県内各地を旅して、それぞれの場所でアートイベントの
発信基地として使用されるとのことです。















ENTAKU
















9月14日「イツイラ」
友人の案内で南浦和にあるENTAKUへ。
築100年以上の納屋を2年以上かけて改修しているそう。
縁側と庭。
天井の高い暗い内部と光を浴びる緑。
軒先に掛けられたタープは、雨樋から散水される霧状の水を
ふくみたわんでいる。
タープ越しに吹く風は、少しひんやりとして気持ちがいい。
植物が揺れる様子、光の移ろい、風に舞う霧状の水。
いつまででも居られるような空間だった。















鋼管杭















9月12日「コウキュウ」
共同住宅の杭の検査の立ち会い。
鋼管杭は、杭を打つ際に出てくる土量も少なく、
杭の中心位置がしっかり出せること、
傾きもほとんどないそうで、精度がよさそう。
現場で驚いたこと、
杭の業者さん、施工会社の方、現場監督さん、
どうみてもみなさん年下。
そんな歳になったんだなと、身が締まる。
甲子園の球児たちをつまでも年上だと思ってしまう
ような感覚。















リフォーム














8月8日「チクチク」
木造耐震診断資格者講習の終了証明書が届いた。
人口の減少や高齢化で、空き家が増えている。
既存住宅があることで、
より空間や暮らしが豊かになる方法を探していきたい。
少し何かを足したり引いたりするだけで、
全体は様相を変える。
既存住宅の耐震性を確保しながら、
新しいモノコトと古いモノコトが引き立て合うような、
増築、減築、改築。

写真は以前に携わった木造2階建てのリフォーム工事の様子。















ジュッテ






7月30日「ニワケン」
tmsg architects主催のJUTTE STUDY OUTに参加。
第1回のテーマは「建築と庭の距離」。
関西で活動されている4組の庭師の方々のお話を聞かせて頂きました。
庭師の方の話を聞くのは初めてだったので、それだけでも
面白かったのですが、関西の方々らしく、
笑いを織り交ぜたレクチャーで最後まで楽しく聞けました。
それにしても庭師の方々、とても仲がよく、楽しそうで、
それぞれの庭づくりの特徴をみんなで共有・協力して、
庭への関心や、庭の素晴らしさ、大変さを含めた庭の魅力を
関西で活動されている4組の庭師の方々のお話を聞かせて
広げていこうという姿勢がとても爽やかで、魅力的でした。
お話を聞いていて、庭があると、気持ち良さそうだな、
きれいだなとか、つい良いことばかりに気が向いてしまうけれど、
落ち葉の片付けや虫との付き合い、日々の世話、
美しさは手入れなしには作れない、ということを改めて実感。
とはいえ、四季や風を感じられることはやっぱりいいなと思う。
庭と建築がもう少し補完し合うような空間ができないか、
庭と建築の境界線をぼかすように、
庭と建築を同時に考えてみたい。















マンション
















7月28日「ズレヨリ」
設計をお手伝いしている
壁式鉄筋コンクリート造の店舗+共同住宅住宅。
コンクリート工事の単価が上がっているので、
できるだけコンクリート工事を減らせるようにと検討している。
構造的に必要な鉄筋コンクリートの量と、
意匠的に必要な、鉄筋コンクリートの量は違う。
構造設計の方に色々と話を聞いていると、
そういうズレが分かっておもしろい、
そのずれを調整しながら、よりよいバランスを探している。















プミラ











7月19日「カブソダ」
鉢についていた育て方によると、
土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えて下さい。
2ヶ月に一度肥料を与えて下さい。
日当りの良い場所を好みます。
暑さにも寒さにも強いので、上手に育てて庭に移植できますよ。

こんなに丈夫そうな植物なのに。
以前に自宅で育てていたシマトネリコは、
なぜだか枯らせてしまった。
光を浴びるときらきら光る小さな葉っぱが好きだったので、
今度こそは、と事務所用に購入。
そしてもうひとつ。
斑入りの丸い葉っぱと、茎の延び方がお気に入りのプミラ。
こちらもリベンジなので株分け目指して育てたい。















フットサル

7月18日「スゴオモ」
3度目のフットサルの練習へ。
梅雨の時期らしく、見事に3度目も雨振り。
濡れたくないと思うことを止めた途端、雨もまた、
状況を演出してくれる名脇役。

それにしても、フットサル。
こんなに楽しいスポーツがあったなんて。
サッカーに大切なことは、視野の広さと想像力だと、
教えてくれた人がいた。
確かに、と納得しながらも、もちろん、
うまくいかないことばかり。それでも、
うまくいかないことさえ楽しい。
すごく下手でもおもしろい。







Copyright©Kakinomifarm architects. All rights reserved.